ドクターズインタビュー
モットーは「オーダーメイド治療」
しっかりと診断し、様々な治療方法をご提案します
よくある症状・お悩みは?
胃の痛みや吐き気のほか、腹部膨満感と言って、お腹の張りを感じている方も多いです。最近は、過敏性腸症候群や機能性ディスペプシアの症状で悩んでいる方が増えていると感じていますね。
近隣に消化器内科が少ないため、便潜血検査で陽性だったなど、胃・大腸の内視鏡検査を希望して来られる方もいらっしゃいます。
近年、増加傾向にある症状・疾患は?
やはり今お話しした機能性ディスペプシアの患者様が増えていますが、中には機能性ディスペプシアと症状がよく似ている慢性膵炎の方もいらっしゃいます。
慢性膵炎は、膵臓の慢性的な炎症により、上腹部の痛みや消化不良などの症状が現れる病気です。飲酒や油っぽい食べ物などが原因となることが多く、初期段階では機能性ディスペプシアと間違えられやすいので注意が必要です。
クリニックの診療の特徴は?
まずは、胃や大腸の内視鏡検査をはじめ、エコー検査や血液検査などを行ってしっかりと診断すること、病気の早期発見と見極めですね。その上で、患者様に合わせた治療方法を検討しています。
当院は、通常の薬に加え、漢方や鍼などを治療に取り入れているため、病気の進行具合や患者様の背景に合わせた治療方法の提案が可能です。「オーダーメイド治療」をモットーに、様々な訴えに対応できる体制を整えています。
40年の経験を活かし
「治すこと」にこだわった診療を行っています
診療で特にこだわっていることは?
一番のこだわりは「治す治療」です。悪性や特別な症状でない限り、当院にすべて任せてほしいと思っています。治療方法の選択肢を多く持っているため、他院ではお断りされた、すでにいろいろな方法を試したけれど好転しなかったという場合こそ、当院の出番です。これまでの経験を駆使しながら、いかに症状を改善できるかにこだわって、診療しています。
内視鏡検査の強みを教えてください
40年近く、のべ1万人以上の検査を行ってきたことが、大きな強みです。
胃カメラ検査(胃内視鏡検査)は経口と経鼻を選択できるようにしていますが、どちらも鎮静剤をほとんど使うことなく、痛みを最小限にした検査が可能です。
また、大腸カメラ検査(大腸内視鏡検査)は、病気の状態によってはどうしても痛みが発生するものですが、これまでの経験を生かしてスムーズに検査を進めています。
いずれにしても、必要な場合は丁寧に説明し検査をおすすめしますが、決して強制はしません。患者さんのご希望を聞きながら、診断・治療を行うことが第一です。
内視鏡検査以外に重視している検査は?
内視鏡検査は消化器疾患の診断に欠かせない重要な検査ですが、それと同時に血液検査も非常に重視しています。
血液検査は、患者様の全身状態を把握するために必要不可欠です。炎症反応や腫瘍マーカー、肝機能や腎機能など、様々な項目を調べることで、消化器疾患だけでなく、全身の健康状態をチェックすることができます。
当院では、内視鏡検査と血液検査を組み合わせることで、より精度の高い診断を追求しています。重大な病気を見逃さないためにも、血液検査は欠かせない診断ツールと捉えています。
検査と治療の両面で「答え」を出す
長年悩んでいる方こそ、ご相談ください
漢方を使った治療も特徴ですよね?
私は富山医科薬科大学の出身で、同大学は漢方をいち早く取り入れてきた歴史があります。まだあまり浸透していなかった学生時代から漢方の勉強をしてきたので、その経験が活かされていると思います。最近は認知度が上がり避けられる方は少なくなってきましたし、特に女性は漢方を選ばれる方も多いですね。
最近増えている過敏性腸症候群や機能性ディスペプシアは、治療期間が長くなったり、再発しやすかったりという点で、治療が難しい病気でもあります。西洋医学の薬に加え、状況に応じて漢方を積極的に活用することで、できる限りの「答え」を出したいと考えています。
患者様にメッセージをお願いします
当院では、豊富な検査体制をそろえ、様々な治療方法のご提案をしています。痛みの少ない検査はもちろん、あらゆる視点からの治療を検討できるため、お一人おひとりに合わせた選択が可能です。これまでいろいろ試したけれど治らなかった方、お腹の症状で困っている方は、ぜひ当院にご相談ください。